【FX】1つのEAをパラメーターを変えることでポートフォリオ化できるか

FX研究

FXにおけるポートフォリオ

資産運用をされる方はポートフォリオを組むと思います。

ポートフォリオ(Portfolio)とは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。「ポートフォリオを組む」ということは、どのような投資信託を購入しようか、株はどの銘柄で何株ほど持つか、などの検討をするという意味です。

SMBC日興証券
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ho/J0122.html#:~:text=%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AA%E3%82%AA%EF%BC%88Portfolio%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

FXにおいても、どのようなEAを使うか、どの通貨ペアで取引するか、などの組み合わせでポートフォリオを組むことができます。

ポートフォリオを組むと資産を分散することになるので、リスクが分散され利益が安定する可能性が高くなります。

その他、証券会社や時間軸など分散させられる項目はいくつか考えられます。

上図のように、ポートフォリオを組むためには、使うEAを複数用意する必要があったり、複数の通貨ペアで作動するEAを用意する必要があります。しかし、利益が期待できるEAを複数入手したり、複数の通貨ペアで動作可能なEAを用意できない場合もあります。

では、1つの通貨ペア、1つのEAで、ポートフォリオ効果を得る方法は無いかと考えたとき、「EAのパラメーターを変えることで疑似的に別EAとする」という方法を思いつきました。

ここで、ポートフォリオ効果(リスクの軽減)を得るためには各パラメーターを設定したEA同士の相関性が小さいことが求められます。つまり、パラメーターを変えたけどエントリーポイント、クローズポイントがほぼ変わらない場合、1つのパラメーターで稼働した場合とリスクがあまり変わらないことになり、意味がありません。

パラメーターを変えたEAの相関

QuantAnalyzerというソフトを使って、実際にパラメーターを変えたEA同士に相関性があるのか検証します。

検証内容
検証EA 
 EA-α(自作したもの)
検証方法
 EA-α を以下の最適化パラメーターで最適化した値に設定する
  1.Balance(残高)
  2.Profit Factor
  3.Expected Payoff(期待利得)
  4.Custom(リカバリーファクター)
 1.2.3.4.の相関係数をQuantAnalyzerを使用して調べる

4通りの最適化をした結果をポートフォリオ化し、相関係数を計算した結果が以下になります。

Profit/Loss での相関係数、ほか項目もほぼ同様の相関でした。

どの組み合わせにも、0.4~0.7の中程度の相関がありました。

相関係数について
 0で全く相関なし、1に近づくほど強い相関。-1に近づくほど強い逆相関がある。
リスク低減のためのポートフォリオを組む際は相関係数が -0.4 ~ 0.4 の間(相関関係が少ない)になるものが良いとされています。

パラメーターを多少変更した程度ではポートフォリオ化は難しい

今回の検証で使用したEAでは、最適化パラメーターを変更した程度ではポートフォリオを組むのに十分な相関の無さは得られませんでした。

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